茨城空港 航空広場F-4ファントム リペイントプロジェクト2022

(一社)日本住宅塗装協会の塗装技能をボランティア活動へ

(一社)日本住宅塗装協会では、2012年の設立から塗装業界の啓蒙活動・社会貢献活動・職業奉仕という趣旨のもと
主に公共施設や教育施設での「塗装ボランティア」活動を定期的に実施して来ました。

今回、2022年には設立10周年の記念事業の一環として、茨城空港 航空広場に展示のF-4ファントム2機のリペイントプロジェクトに塗装ボランティアで参加致しました。

茨城空港F-4ファントム リペイント実現への経緯

茨城空港 航空広場に展示されている2機のF-4ファントムは、2010年の空港開港後に広場を管理する小美玉市空港利用等促進協議会様が航空自衛隊百里基地様より借り受けて展示となりました。

しかし、屋外展示の宿命から紫外線や風雨に晒されることにより、機体の劣化が5年目以降かなり目立つ状態になって来ました。

劣化した姿を晒していた当時をご覧ください。

 

現役で飛行していた当時の塗装をほぼそのままで展示していたため、機体の退色が著しいのが分かると思います。

茨城空港に来場する方々が、この無残な姿を見て「何とかキレイに出来ないのか?」「見るたびに悲しくなる」
などの声が茨城県空港対策課や小美玉市商工課へ多数寄せられていました。

その折、茨城空港を開港時より支援する団体である茨城空港サポーターズと当協会が以前より連携して、空港公園の寄贈ベンチ再塗装をボランティアで実施していた関係もあり、このファントムの再塗装もボランティアで実現する可能性を探ることになりました。

これが、2019年10月のことです。
当時は、まだF-4ファントム機が退役直前で百里基地で現役機として飛行していました。
あの特徴あるエンジン音を轟かせて飛び立つファントム機を見るたびに、当協会のメンバーも「キレイな姿に蘇らせたい!」
という想いが募って来ました。

その後、航空自衛隊百里基地様のご協力や小美玉市空港利用等促進協議会様、当時の島田市長様、そして茨城空港サポーターズの皆様のご尽力により、「F-4ファントム リペイントプロジェクト」が2021年秋に決定。

当協会は、たとえボランティアの無償奉仕作業であろうと塗装職人のプライドを賭け、協会内で切磋琢磨して磨き上げた塗装技能を存分に発揮して、「(一社)日本住宅塗装協会の塗装品質をたくさんの方々に見て頂く機会にしたい!」
そんな想いも抱きながら施工に臨むこととなりました。

 

F-4ファントム リペイントプロジェクトいよいよ着工へ

そして、様々な準備を経て2022年2月14日から、いよいよ着工となります。
着工前日は前夜から薄っすらと雪が積り、冬らしいお天気からのスタートとなりました。

1機目は、グレーの機体F-4EJ戦闘機の足場架設から開始。
足場架設の次は機体の洗浄を経て、養生とコーションマークなどのマスキング作業
錆止め塗装→下塗り→仕上げ塗りへ
続いて、養生剥がしと細部の仕上げ塗り作業

以上の工程を天候状況を確認しつつ着実に進めて行きました。

その工程も細部に渡って入念な作業を行いましたが、特に仕上がりの“質感”を左右する機体の重ね塗り
そして、コーションマークのマスキングと細部の仕上げ塗りには、「職人魂」を存分に発揮して入魂の仕上がりになったと思います。

また今回のリペイントプロジェクトでは、AGCコーテック(株)様から耐候性に優れたフッ素樹脂塗料「ボンフロン」を協賛でご提供頂きました。
この優れた機能を持つ塗料は、建物はもちろん大型建築物や工業施設で多数使用された実績を持っています。
ですから、屋外展示の茨城空港 航空広場でも高い耐候性を発揮し、美しい姿を長期間保持してくれると思います。

また、リアルな仕上がりに拘りましたので、実際に使用する塗料の「色」作りである「調色」にも時間を掛けました。
これには航空自衛隊百里基地様の旧第301飛行隊整備の皆様、そしてF-4ファントムのプラモデルで多くのファンを魅了し続ける(株)ハセガワ様のご協力も頂き、何度も確認と打ち合わせを重ねて実際のカラーに近い使用色を忠実に再現しました。

改めまして、ご協力を頂いた各皆さま方に厚く御礼申し上げます。

それでは、施工から完成セレモニーまでの写真を一覧でご覧ください。

 

 

より詳しい作業風景はアーカイブページで、ぜひご覧ください。

 

美しく甦ったF-4ファントムの姿

2022年4月21日には、完成セレモニー&除幕式を開催
クラウドファンディングで足場架設費用を支援頂いた皆さまへ向けてのお披露目を行いました。

 

天候も、この日を待ちわびていたかのように晴天となり、素晴らしい式典を開催頂きました。
では、美しく甦ったF-4ファントムの姿をご覧ください。

 

 

「塗装の仕事」で見る人に「感動」して貰える機会

今回のリペイントプロジェクトにボランティア塗装として関わり、実現するまでには長い時間と数多くの関係者の皆さま方にご支援・ご協力を頂きました。

途中には様々な困難もありましたが、何より「茨城空港のファントムをキレイにしたい!」という熱意を持ったたくさんの方々の応援が後押ししてくれたと感じます。

その熱意に応えるため、当協会の塗装職人も「職人魂」で持てる技能を十二分に発揮して仕上げました。

航空機を塗装するという非日常的な作業体験をさせて頂いたことなど、設立10周年記念ではありますが、
逆に本当に貴重な体験をさせて頂いたとも感じます。

また、完成後には全国の皆様から感謝のお言葉や仕上がりに対しての賛辞も多数いただき、
改めて「ボランティア塗装」の意義を実感しました。

「塗装の仕事」で見る人に「感動」して貰える機会を頂いたことも、当協会には今後の財産となります。

 

F-4ファントムは、すでに退役しましたが茨城空港の甦ったファントムを見た青少年が、将来「日本の空を護る仕事に着きたい」と思って貰えれば・・・

茨城県の空の玄関である茨城空港へ「ファントムを見に来た」と言って頂ければ・・・

私たちの職業奉仕が日本の安全や地域経済の活性化など多方面に繋がって行き、「塗装を通じた社会貢献」という当協会の設立理念も達成されたかと感じます。

 

塗装のことなら(一社)日本住宅塗装協会へご相談ください!

(一社)日本住宅塗装協会では加盟する塗装業社と、そこに所属する塗装職人の技能・施工スキルは協会が独自に設定する「責任保証制度」によって大きく磨かれて来ました。

この「責任保証制度」とは、お客様から外壁塗り替え工事をご依頼頂いた場合、
施工を担当する業者の作業を施工前・施工後と他の加盟2社が詳細に仕上がりをチェックする制度です。

施工前の検査では、入念に補修が必要な箇所を複数の視点で確認。
施工後の検査では、是正ポイントを妥協なく指摘します。

分かりやすく言い換えますと「施工した職人の仕事を、他の会社の職人が確認する」となります。

通常、このような制度は「職人が嫌がる」などの理由で実現していませんでした。
しかし、塗装工事を依頼するお客様の視点から言えば、「複数の業者が施工するのと同じで、保証もしてくれる安心の制度」
ということで最高の仕上がりとなり、これまで高い満足度と評価を頂いて来ました。

これは、塗装業界では唯一無二となるお客様への保守サービスです。

この独自に作り上げた厳格な検査体制により磨かれスキルアップした塗装職人が施工した「塗装品質」が、
今回のF-4ファントム リペイントプロジェクトでも存分に発揮されました。

 

つきなみではございますが・・・

・お住まいの外壁や屋根で気になる箇所がある
・新築から年数が経ち、外壁が劣化して来た
・訪問営業の業者が頻繁に来て、困っている
・どんな塗装業者に依頼すれば安心なのか?知りたい
・塗装リフォームには、その位の費用が掛かるのか知りたい

このような疑問やご不安がありましたら、当協会へお気軽にお問い合わせください

各団体・企業等の指定店として活動する当協会が公平な視点でご相談を承ります。

今回の茨城空港 航空広場のF-4ファントムのように、
お客様のお住まいを美しく甦らせるお手伝いを致します!

 

 

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